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マービン・バウアーが残した言葉

「行動規範と明確なポリシーを確立して、一流の人材を集めよう。そして彼らに、これが私たちの望んでいるファーム運営のあり方であると合意させよう」――マービン・バウアー(マネージングディレクター:1950−1967)

Marvin Bower - Managing Director : 1950-1967

1950年から1967年にかけてマネージングディレクターを務めたマービン・バウアーは、プロフェッショナルな経営コンサルティングの創始者として、今でも広く評価されています。マッキンゼーに加わった1933年から、1992年に退職して、2003年に99歳で永眠するまで、ファームの指針に最も大きな影響を与えました。彼の目標は、永続する組織を構築することでした。そして、60年以上もの長きにわたって、その命題に専心しました。

徹底したプロフェッショナリズム

マッキンゼーがコンサルティング・サービスを提供しても、その会社の利益にならないと感じたり、トップマネジメントに変革の意識がないと感じると、バウアーは決してその会社を顧客企業にはしませんでした。例えば、ハワード・ヒューズら傑出したビジネスリーダーからコンサルティングの依頼が来ても、米国政府からアメリカンモータース救済策の立案支援の依頼があっても、それを断ったといいます。

ある顧客企業のCEOとのミーティングで、バウアーは“この会社の問題は、リトルさん、あなただ”と本人を目の前に糾弾しました。その場は異様な沈黙が流れ、その企業とのプロジェクトはそれが最後になってしまいましたが、結局バウアーの指摘は正しかったのでした。

最後に望んだこと

1993年の『ビジネスウィーク』誌にはこのような記事が載っています。

1968年、バウアー65歳。彼は、マッキンゼーという組織を永続させるために、自分の株式を、会社に負債を負わせるような巨額のプレミア価格ではなく、簿価でほかのパートナーたちに売却すると決めた。また、バウアーは、“若いパートナーたちにも幾分かの株式を持たせ、彼らにオーナーシップの感覚を身につけさせる必要がある”と言って、シニアなパートナーが退職前に若いパートナーに株式を売却するよう要求した。

バウアーは1967年、マネージングディレクターとして最後にロンドンオフィスを訪れた際、オフィスメンバーに向けて、このような社内メモを出しました。

私がマッキンゼーを去るにあたり、以下のことを望む。

  1. これから先も、マッキンゼーのディレクターおよびプリンシパルは、プロフェッショナルなアプローチを通じて正式なトレーニングとOJTコーチングを提供すること。
  2. これから先もマッキンゼーのディレクターおよびプリンシパルは、自分たちがプロフェッショナルなアプローチの永続的な価値を損なう恐れがあることを行っていると感じたり、不注意によってその価値を摩滅させていると感じたときは直ちにそれを共有し、正すこと(この部分にはバウアー自身によるアンダーラインが引いてありました)。
  3. これから先も、マッキンゼーのディレクターおよびプリンシパルは、私たちの理念を形成している行動規範が守られていないと感じたときは直ちにそれを共有し、正すこと。
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